深い　深い 海の中の都市 100年に一度姿を現すでもなく 誰かを待つでもなく 灰色の粒子を出しつづけている 古い時代の置き土産は 美しくて、冷たい [ Nigraedsya...

魚のすまない海 こまかい砂の粒子が 命を拒む海 けれど陽をあびて 銀にきらめく海 美しくて、冷たい [ Graysdeargin ] 2009.08 / WATER C...

つながらなくていいもの 許されなかった願いたち ひきとめることのできない　愛しい声のうたううたが　離れていく 天に向かうもの　追いかけてくれるなと でも 忘れてくれるなと

与えられたのだから捨てることなどできない 空に近付くことのできない重さを抱いて それでも わたしたちは祈ることをやめないだろう

高くなるだけ、切り取られていく青 抜けていく風の冷たさだけ強く 憧れに近付いていく 無数の思いを抱いて街は空に向かっていく

雲がすべてなくなる日、真上に大地が現れる 天穹に映りこんだわたしたちがみえる 飛べないわたしの手でさえ届きそうに低い なにもない、そこは果ての地

青の鱗を持つ若い竜が、私の前に頭を垂れた。 高貴の獣は動こうともせず、まるで、待っているかのようで。 主となった私の言葉を、ただ待っているようで。 2009.05 / WATER CO...